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2010. 04. 28  
よい時代物があると聞いて。
出版順の早い「出世花」を読んだら思いのほか良かったので、これも期待を込めて読む。
やられた…こっちはまたさらに上を行く。
2冊目にして、この作者のファンになった。すでに続きが出ているので、早く読みたい。

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
(2009/05)
高田 郁

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幼少時に水害により天涯孤独の身となった澪は、大坂の名料理店の女将・芳に拾われる。やがて天性の味覚を買われ板場に入るようになるが、店は焼失。江戸に下った澪は、蕎麦屋「つる家」で働くようになる。店主・種市を手伝いながら一品出すようになるが、大坂と江戸の味の違いが立ちはだかる。多くの人と関わり、支えられながら、必死に試行錯誤を重ねる日々。

「出世花」に比べてウルウルする回数は少なかったのに、今度は泣いた。涙線固いのに。
澪が種市の言葉に泣き崩れてしまう場面。もうなんかめっちゃわかるわ。種市がその時言ったように、辛い時や悲しい時は慣れて辛抱できるようになる。でも優しくされたり心を砕いてもらったりすると泣ける。あと自分に腹が立って口惜しい時とかね…

関西と関東では味が違う。これは今でもそうだ。江戸時代はさらに顕著だったに違いない。
幕末維新の頃は、志士たちがお国訛りが酷くてお互い会話に苦労したという。料理もしかり。澪には料理から風習からカルチャーショックの連続だ。
地域差って面白いなぁと思う。TVのケンミンSHOWを見てる人間が周りにたくさんいて、ごくたまに私も見るけど、現代でもこんなだものね。ちなみに私の初カルチャーショックは東京の幼稚園で「しんどい」が友達に通じなかった時。あの驚きは忘れられない…(^^;) 

お話全体の構成もしっかりしていて、話の組み立て方が上手いなぁと思う。元々マンガの原作やってる人だからかな。当時の風習とかも読んでいて興味深い。大阪の地名ならだいたい場所もわかるし距離感もわかるのでそこも面白いし。

艱難辛苦が振りかかろうとも、澪は人には恵まれているな。
種市が無性にかわいい。いや、初老の親爺なんだけどね。芳にとっても種市にとっても澪は娘同然に思われてるし。裏店仲間も良い人たちだし。医者の源斉と訳有り浪人風な小松原という、飴と鞭までそろってるw へこたれても起き上がる彼女の姿勢は見ていて希望が持てる。食い意地が張ってるので、料理の話も楽しい。出汁のきいた和食が食べたくなりますw

追記・章タイトルにもなってる料理は、ぴりから鰹田麩、ひんやり心太、とろとろ茶碗蒸し、ほっこり酒粕汁。
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雪下千里 (ゆきもとせんり)

Author:雪下千里 (ゆきもとせんり)
暇があれば本を手に取る。無くても手にとって寝不足でフラフラしてたり。
最近はアニメを見るのにハマリ気味。読書より時間を費やしているかも…

+*+*+*+好きな本+*+*+*+
上橋菜穂子「守り人」「獣の奏者」
小野不由美「十二国記」
田郁
荻原規子
伊坂幸太郎
シリーズものとか長編好き。

+*+*+*+好きなDVD+*+*+*+
「ショーシャンクの空に」
「アメリ」
「バタフライエフェクト」
「有頂天ホテル」
「運動靴と赤い金魚」
宮崎アニメだと
ラピュタ>ナウシカ>もののけ>千尋…
↑とりあえず思いついたものだけ

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