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2009. 05. 30  
面白かった! なんでこんなに気に入ったのか不思議なほどに。
「のぼうの城」よりこっちが好き。

忍びの国忍びの国
(2008/05)
和田 竜

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信長が安土城を築いた頃。伊勢を手中にした織田家と隣国伊賀の存亡。
伊賀の国は虎狼の族が住まう国。戦国の世においてすら忍びは人でなしの者たちだった。騙し、盗み、殺し、金で動く。策を弄し、小競り合い=戦が日常。自他共に認める伊賀一の忍び・無門もその一人だった。

「伊賀の者は人ではない」そう気付いた人間の取った行動、裏で糸を引く人々。体を張る無門ら下人達と、彼らを使い策謀をめぐらす地侍達。そこには親兄弟の情もなく、あるのは自己中な金勘定。一転二転する状況が面白く、アクションも痛快。
無門をはじめ、口調が現代口語で書かれるのに若干の違和感はあるものの、わかりやすいし、だからこそその微妙なトーンが各人の個性をより強く出していると思う。想い女のお国に頭の上がらない無門にそれが顕著。この無門の絶対的な強さと、終盤の彼の悟りに感嘆する。そうか、そうだよな、と。無門は惚れ惚れするほど強いけど人非人。でもどこか魅かれるのはお国への想いに象徴される微かな人の心のせい。

最後の方の「虎狼の血は天下を覆い尽くす」というのは現代の事を指しているのだろうけれど、あんまり同意できないし、あからさますぎて好きじゃない。現在を顧みさせるインパクトのある文だが、それ故にあざとい感じがする。人でなしは彼らの専売特許じゃない。今も昔もいるし、そうでない者もまた多いのだから。

私はこの本で、史実を読みたいわけじゃないのでその点はあまり気にならないし、だからとても面白い。「のぼうの城」も戦の所が面白かったし、今回はそこが強い。最後のシーンもすごく好きだ。映画を見ている気分になる。うん、良作。

家人はこの本読んだ後に勝手に映画版キャスティングを考えてましたw その気持ちはとてもよくわかるけど、これ実写化すると相当エグそうだよ…

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和田竜  
Comment
おぉ、「のぼう~」より気に入られたんですね。
こういう時代活劇でしたら、あまり有名ではありませんが、
矢野隆さんの「蛇衆」がよかったです。
あと、江戸ものなら西條奈加さんの「恋細工」
現代劇なら宮木あや子さんの「セレモニー黒真珠」
がおすすめです。よかったら。

重力ピエロとこちらの記事に
トラックバックさせていただきました。
>藍色さん
アクション映画も好きですし、これはそういった物と類似点があるかと思います。

「蛇衆」と「セレモニー黒真珠」は他所様で見かけたことがあります。
これを機会に読んでみようかという気になりました。
オススメありがとうございますw

TB返信させていただきました。
Trackback

忍びの国 和田竜

装画は村田涼平。装幀は新潮社装幀室。書き下ろし。 伊勢国を収めた織田信長の次男信雄は隣国、伊賀攻めを決断。 史実「天正伊賀の乱」に基...
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雪下千里 (ゆきもとせんり)

Author:雪下千里 (ゆきもとせんり)
暇があれば本を手に取る。無くても手にとって寝不足でフラフラしてたり。
最近はアニメを見るのにハマリ気味。読書より時間を費やしているかも…

+*+*+*+好きな本+*+*+*+
上橋菜穂子「守り人」「獣の奏者」
小野不由美「十二国記」
田郁
荻原規子
伊坂幸太郎
シリーズものとか長編好き。

+*+*+*+好きなDVD+*+*+*+
「ショーシャンクの空に」
「アメリ」
「バタフライエフェクト」
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「運動靴と赤い金魚」
宮崎アニメだと
ラピュタ>ナウシカ>もののけ>千尋…
↑とりあえず思いついたものだけ

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