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2012. 08. 16  
引っ越す時にこの本を探し回ったけど見つけられず、一年近くたってから、単行本で読んだのであって文庫は未発売だったことを思い出した(><)絶対手元にあると思ってた…… 発売日にゲット。文庫版の表紙も素敵。

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)
(2012/08/10) 上橋 菜穂子  商品詳細を見る

獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)
(2012/08/10) 上橋 菜穂子  商品詳細を見る

書影が暗いな。とても美しいのに。

初めてこの本を読んだ時の感想はコチラを見た方がいいだろう。過去の自分の長文にビックリだ。それだけ受けた感動というか衝撃が大きかったんだなぁ。タイミングの問題もあるけど、本を読んで平常心を失うってあんまりないもの。今回は内容をおおよそ覚えているし、用心しながら読んだので大丈夫w

前と違って、ジェシに目が行ったかな。エリンとイアルの事は外伝で詳しくわかっているし。残された時間が短いことを知っていると、ジェシの成長が胸に迫る。おしゃべりってことは頭の回転も速いってことだ。両親を見て、周囲の状況を見て、感じていく部分が痛い。
前回の感想にも書いたけれど、これはエリンの物語。作者の文庫版あとがきを読んで、やっぱりそうだったんだなぁ、そうでしょう、そうでしょうと納得。そしてエリンに他の道はなかったのだろうかという問い。私の頭では考え付かなかった答え。それを作者も必死に探したのだと知ってなんだか安心した。作品を書くにあたり、ジェシの独白が頭にあったのなら、エリンの行く末も作者の無意識にはあったのかもしれない。でもきっと、読んで誰もが思うであろう、「他の道」が検討されていたという事は、エリンの人生の結末に救いをくれた気がする。


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2012. 02. 03  
体調不良でいそいそと本屋に行くこともできず、2日遅れの通販が届いても読書ができず・・・・・・ すっごく待ってたのに。
あとがきにもあるけど、このシリーズで既に作者が書き終えているのに世に出ていなかった「幻の物語」 ついにキター。

炎路を行く者 ?守り人作品集? (偕成社ワンダーランド)炎路を行く者 ?守り人作品集? (偕成社ワンダーランド)
(2012/01/24)
上橋 菜穂子

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チャグムを拉致したアラユタン・ヒュウゴの過去。祖国を滅ぼした者へ仕えるに至る道のりを描く中編「炎路を行く者」 バルサ15歳の頃の短編「十五の我には」 「天と地の守り人」中の二人の回想。命懸けで生きぬいた過去。

「炎路を行く者」
そうかぁ、そうだったのか・・・・・・ っていう納得。脇役では随一の個性を誇るヒュウゴの出自や人との出会い。そりゃチャグムに執着するわな。育ちの良さが生活に負けていく所にリアルさを感じる。人の根本はなかなか変わらないけれど、それでも年を取るごとに失ってしまうものってあるんだよね。私もこんな人間にはなるまい、と思ってたものにすでになってしまってるし。ただ、ヒュウゴは早いうちに気づいた。というか、人との出会いによって気づかされた。
やっぱりさぁ、天と地の続編が読みたいよ。上り詰めたヒュウゴの手腕を見たいし。白い鳥の家には行ってみたのかね? チャグムのそれからも知りたいし。バルサとタンダ、トロガイのその後も想像して楽しんだりはできるけど、私の想像より作者の創り出す物語の方が絶対に面白いもの。上橋先生、続きは湧いてきませんかね?????

「十五の我には」
バルサがどういう少女だったか、ってのはすでに語られてきたので、意外性はない。ただ毎回思うのはジグロの内面。バルサも今ならだいぶジグロを理解してんだろうけどさ。凄い人だよなぁ。人間って複雑だよ。

また長編が読みたくてしょうがなくなった。相変わらずおもしろい。
引越し後、本棚を買えてなくて、ほぼすべての本がダンボールの中。まさか守り人シリーズが出るとは思ってなかったから、箱の一番底に埋まってるorz 発掘するか悩む。
2010. 11. 17  
ⅢⅣ巻では思いっきり飛ばされてた、エリンとイアルの馴れ初めが読めると聞いて楽しみにしていた本。
ただ一方で少しばかり用心はしてた。ⅢⅣ巻はそこで語られる愛に、すごい破壊力というか威力があったから。読んだ後、友人の一言で目が覚めたように感じる程度には自分を見失ってた。原因はこの本だけじゃなくて、他にも2~3あったとはいえ、あの本にはそこらの恋愛小説よりよほど重いものがあったし、それに揺さぶられたんだろう。

獣の奏者 外伝 刹那獣の奏者 外伝 刹那
(2010/09/04)
上橋 菜穂子

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中編2編と短編1編。
「刹那」
イアル視点・語りのお話。本編で大筋は語られていたけど、二人の再会からジェシが生まれるまで。この作品で一番馴染むのがイアルかもしれない私には嬉しい設定だったような。イアルって人生が波乱万丈すぎて、この先に待っている事とか知ってるだけに、彼らのこの時期の穏やかな幸せが胸に迫る。彼の母や妹の話は悲しかったけれど。母がこっそりとでもイアルに会いに来ていればよかったのに。どの面下げてとか思ってたのかな。擦れ違いと後悔が痛い。
本編読んで、十分わかっていたことだけれど、彼らには時間がない。いつ暗転するかわからない人生の、今という一瞬を全力投球。エリンが動かなければ再会はなかった。二人を取り囲む柵、それを振り払うことはできなくても唯々諾々と従うのではなく抗うこと。あきらめたくない、という彼女の意思が素晴らしい。それがなかったら彼らが家族になることなどなかったのだから。

「秘め事」
カザルムの教導師長エサルの過去。学生時代に出会ったユアンへの想い。貴族の長女に生まれた彼女が、どうやってこの地に落ち着いたのか。この話が一番長くて、イアルの話の1.2倍ある。まぁ本編で一切語られてない部分だから当然か。
この人にこんな情熱的な過去があったのかと驚いた。確かに本編からして、いろいろと思い切ったことのできる人ではあったけれども。獣ばかり見てきた人かと思ってた。でもこれを読んで思い返せば、王獣に関わる政治的綱渡りや、何より教育者として子供たちに相対してきた事にも納得がいった。
彼女が嫌ったように、こんな貴族社会は嫌だなぁと思った。上辺だけの結婚がまかり通るなら、いっそ倫理観も完全崩壊していれば、彼女の苦しみもまた違ったろうに。女性に厳しい社会だ。王族は女系なのに。
ジョウンは本編通りの人だけど、ユアンが怖かった。彼がというか、彼の真意が。その虚無はどこから来ていたのだろう。

「初めての……」
エリン視点の小話。2歳のジェシがめちゃくちゃかわいいw ちょっと育児疲れなエリンが、普通の母親でホッとする。


なんか濃厚だったなぁと思う。この人の物語でこんだけ恋愛を主題にしたものって初めて読んだ。
あとがきで、エリンとイアルの馴れ初めの話を本編に入れなかった理由が述べられている。「恋愛はエピソードとして異常な吸引力を持って」いるから、「物語の佇まいを壊してしまう」から。なるほど、確かにそうだろう。毎回あとがきで納得してる気がする(笑)
本編が愛を語るなら、こっちは恋だな。揺らぐというか衝撃を受けるほどではなかったのは、私にとっては恋のほうがまだしも愛より耐性があるせいか? 外伝でこんなに満足できるなんて、やっぱりすごいなぁ。

2009. 09. 28  
すごい、またすごい本に出会った。
週末はこの本に囚われて、使える時間は全部つぎ込んで、ほとんど徹夜で読みふけってました。
上橋さんの本を全部読んだわけじゃないけど、これ今のところマイベストオブ上橋さん。

獣の奏者 (3)探求編獣の奏者 (3)探求編
(2009/08/11)
上橋 菜穂子

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獣の奏者 (4)完結編獣の奏者 (4)完結編
(2009/08/11)
上橋 菜穂子

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前巻を先月読み、楽しみにしていた本。期待を裏切らない。

降臨の野(タハイ・アゼ)の出来事から11年後。夫となったイアルと8歳の息子ジェシと暮らすエリン。新たなる方向へ舵を切ったはずの国は未だ治まらず、内政は揺れ、外敵の脅威も増していた。
再び起こった闘蛇の大量死の原因を探る事になったエリン。それは闘蛇と王獣を更に深く知り、埋もれた歴史を探る事へと繋がっていく。数百年前の災厄の真相は何だったのか? 家族を守り、王獣を守ろうとするエリンの選択した道はどこへ至るのか。

何から述べればいいのだろう。言葉にならないものが胸の中にたくさんある。
「人々と獣たちの歴史の物語」だと作者は言う。それもあるんだけど、やっぱりこれは前回で未完となった「エリンの物語」と言えるだろう。エリンと、家族の物語だ。

なんかもう、エリン達の家族愛にちょっと打ちのめされた。母子・父子・夫婦、どれも双方向でしっかりと繋がれた絆。生き急がざるをえない事情を抱えたエリンとイアルだからこそかもしれない。「固い胡桃」というのが本当にピッタリだ。限りある事を覚悟した幸せだから強烈なのだろうか。
このお話だけに限らないけれど、人はどこまで他者を想えるのだろう。なんか自分が悲しくなってくる。
私はこのお話では、以前からエリンよりイアルが気になる。なのに3巻の中盤過ぎるまでエリンの「夫」としか出てこなくて、すごく焦らされた(笑) なんで、さっさと言ってくれないんだよぅ、と。いや、それまでの部分部分でイアル以外ありえないのは分かってるんだけど。
イアルの方が気になるのは、エリンよりわかりやすいからかな。彼の言動はだいたい抵抗なく心にスッと入ってくる感じ。エリンは集中すると周りが見えなくなるタイプ、王獣バカ、凄いけどついていけない、置いていかれる感じがある。ジェシの寂しさももっともだ。生意気でおしゃべりなジェシは誰に似たんだと言われていたけど、彼の両親だって生い立ちが変わってればもっとおしゃべりだったんじゃないだろうか。ジェシがこういう子に育ってるってのが、彼らの幸せの象徴だと思う。
イアルとジェシ、エリン、逃走と救出は「守り人」を思い出させる。父子の逃避行は特にバルサとチャグムを思い出す。状況や立場が違うから「守り人」のようにはいかないけれど。イアルが好きな理由はこの辺にもあるかもしれない。

この本で心底感心したのは、上橋さんの観察者としての目だ。ストーリーが秀逸なのは置いといて、特筆すべきは日常の何気ない場面の表現。前々から食事の場面がやたら美味しそうで、目に浮かび香りすら想像出来るような描写は特徴的だったけれど。それに加え、父と母と子どもの遣り取りが普通で、そのナチュラルさが素晴らしい。日常に紛れ、過ぎゆくものを逃さずしっかりと捉えている。エリン一家の温もりが、これでもかってくらい感じられる。

次第に明らかになる闘蛇と王獣の生態ってのは、現実に即してるなと思った。わかりやすい。あぁ、いるねー、そういう特徴の生物、と。はっきり覚えてはいないけれど、子供の時に読んだシートン動物記とかファーブル昆虫記とかが頭をよぎる。

しかしエリンとイアルが下した転換とも言える決断はどうだったんだろう。
正直読んでいて、えぇっ!?そっちを選ぶの? って思った。権力者からは逃れようがないから、諦めるしかなかったのか…。だけど結局どっちも命懸けじゃないか。目次に目を通した時から、私は否定された方の道を行くんだとばかり思ってたよ。
同時にあったイアルの申し出にも、エリン同様、心底止めてくれって思った。
儘ならぬ世界。巻き込まれたものがあまりに大きくて、家族の幸せという単純で根源的な願いすら叶えられない。急流に翻弄される木の葉のようで、それが辛い。
読み終わった後にも、ずーっと、つらつらと考えていた。他の道って無かったのかなって。でも私じゃ無理、いずれ潰える道しか思いつかない。彼女がエリンであるが故に選んだ道なのは理解する。ただ、それでもジェシやイアルの望んだ道は違った筈だし、王獣に纏わる諸々を切り捨てられたなら別の道もあったろう。だが、そういう選択をしないのがエリンなので、遣る瀬無い。最後まで読むと、冒頭の「イアルの手記」が重い。降臨の野でのリランの姿がエリンのその後を決定づけ、縛りつけた。

もしも、過去の悲劇の真実をを知ってたら、それは生かされただろうか? 知識の伝達が滞らずに行われていたら? エリンだけでなく、知っているべき者達がちゃんと知っていたら、事情は変わっただろう。でも、一子相伝なんてやってたら、途切れるのは当たり前だ。災いであろうと、それを見届け、多くの人に見せようとしたエリンは正しいと思う。知ることの重要性。知識欲は人間の強い欲求だ。権力者は民衆を操りやすいように、知識を独占し隠す。だけど、人が過ちを繰り返さないように、前に進んで行けるようにするには、それと反対の事をしなければならない。大人になったジェシの成した事はまさにそれだろう。エリンの想いも継ぎつつ。

1・2巻よりこの3・4巻の方がかなり好きだ。読むのをやめられない。魅力というか、魔力でもあるんじゃないかと思う。読み終わってしばらく経つと、落ち着いてきて悲しくなってくる。
表紙が良くできているな。この表紙だけ見ても結末の可能性予測がつくってのもちょっと悲しいけれど。

2009. 08. 23  
単行本の時に借りて読了済みなので、今回は文庫を購入し再読。
文庫版の表紙が大変美しいです。副題通り、1巻には闘蛇、2巻には王獣。左右に並べて一枚の絵な上に、タイトルまで左右できれいに揃います。この表紙に惚れたw

獣の奏者〈1〉闘蛇編 (講談社文庫)獣の奏者〈2〉王獣編 (講談社文庫)


獣の奏者〈1〉闘蛇編 (講談社文庫)
(2009/08/12) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る

獣の奏者〈2〉王獣編 (講談社文庫)
(2009/08/12) 上橋 菜穂子 商品詳細を見る

画像の左右並べての表示が思う通りにいきませんorz 能力の限界。テーブルタグがわかりませんよ。それともスタイルシートの問題?


竜のように野を駆け人馬を屠る闘蛇。その闘蛇を上回る王権の象徴・王獣。
闘蛇衆の村で、異民族でありながらも獣ノ医術師として働く母と暮らす少女・エリン。だが幸せな日々は闘蛇の大量死とともに終焉を迎える。蜂飼いのジョウンに助けられたエリンは、やがて母と同じ獣ノ医術師を目指し学舎へ進む。そこで出会った傷ついた王獣・リランとの交流は、エリンを国の根幹を揺るがす戦へと巻き込んでゆく。
闘蛇とは、王獣とは、そして人とは何なのか。この世のありさまとは? 埋もれた歴史とは?

この作者の作品は「守り人」が一番好きだと思ってたけれど、これもやっぱりめちゃ良い。相変わらず中身が濃い。どんどん話が展開していく。なのに設定もしっかりしていて、惹きつけられる。獣に対する謎の上に、人為的な謎としがらみに、こちらまで虜になる。
再読なのにちょっと泣きそうになった。親友・ユーヤンの言葉とか、ジョウンに対する想いとか、覚えていたのに改めて感動してしまう。最初に読んだ時は、リランとの関係を構築していくところが圧巻だと思った。でも再読だと、そこよりも後。エリンが人と獣の間にある絶対的な溝を意識してからの方がおもしろい。だからこそお話のラストもより納得できた。作者があとがきに書いているように「遠い他者へ声を届かせようとする思い」はあの時点で決着を見ている。
でもね、これは最初に読んだ時から思っていたけれど、「エリンの」話は終わって無い。セィミヤとシュナンの未来は想像できるけれど、イアルはどうなったのさ?とか。続巻が出て本当にうれしい。

ほぼ同時発売の続巻2巻が週間ベストセラーとかにランクインしているのを見て納得すると同時に、前からファンだもんね~とかいう、ちょっと逸れた優越感を持ってみたり。でもお金と場所が無いので続巻は図書館待ち。ものすご~く読みたい。むしろ今すぐ。<買えよ!

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プロフィール

雪下千里 (ゆきもとせんり)

Author:雪下千里 (ゆきもとせんり)
暇があれば本を手に取る。無くても手にとって寝不足でフラフラしてたり。
最近はアニメを見るのにハマリ気味。読書より時間を費やしているかも…

+*+*+*+好きな本+*+*+*+
上橋菜穂子「守り人」「獣の奏者」
小野不由美「十二国記」
田郁
荻原規子
伊坂幸太郎
シリーズものとか長編好き。

+*+*+*+好きなDVD+*+*+*+
「ショーシャンクの空に」
「アメリ」
「バタフライエフェクト」
「有頂天ホテル」
「運動靴と赤い金魚」
宮崎アニメだと
ラピュタ>ナウシカ>もののけ>千尋…
↑とりあえず思いついたものだけ

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